野菜

野木町

寳示戸 幸子さん

野菜農家

脇役扱いのパセリを魅力あふれる商品に

就農のきっかけ

農業の手伝いで心境に変化が

宇都宮でOLをしていたころ、夫と知り合いました。私は鹿沼の兼業農家に生まれましたが、母が農業で苦労している姿をみていたので、夫の実家が32代続く農家と知り「ちょっとないかな…」と。けれど、猛烈なプッシュを受けて結婚しました。
長女出産後も会社勤めを続けていましたが、たまに仕事を手伝ううちに、「これもありかも」と気持ちが変わり、専念することにしました。

私のチャレンジ

パセリドレッシング

6次産業化で作物に新たな輝きを

水菜とパセリは嫁ぐ前から栽培していましたが、加えて今はスナップえんどうやなす、白菜なども手掛けています。

添え物・脇役のイメージが強いパセリですが実は栄養満点。「とちぎ農業女子プロジェクト」のイベントで鹿沼のレストラン「アンリロ」の上村シェフが、うちのパセリでドレッシングを試作してくださいました。これが仲間内でも大好評で「パセリがおいしいドレッシングになるんだ!」とびっくり。その後改良をかさね、商品化に至りました。スナップえんどうもピクルスにして販売。この二品は野木ブランドの認定を受け、ふるさと納税の返礼品にも選ばれています。

最近、乾燥機を借りることができたので、新たな加工品を考案中。作物の商品化案は次々浮かんでくるので、一つひとつ実現できればいいなと思っています。

農業ってこんなところが面白い

「作る」「売る」「時間のやりくり」自分次第でいかようにも

野菜を作る・販売する・商品化するのも「こうしてみたい」「やってみたい」が実現できるのが魅力だと思います。スナップえんどうは直売所やECサイトで販売していますが、「おいしい!」と言ってもらうたびにうれしくなりますし、「よし、またがんばって作ろう」と励みになる。販売するにあたり、パッケージにこだわることもできます。スナップえんどうを入れる袋は、えんどうの緑が映える黒いものをチョイス。袋に貼るシールは、文星短大の学生さんがいくつかデザイン候補を出してくださいました。特に女性はパケ買いされる方も多いので、見た目も大事ですね。

農業に専念しようと思った理由の一つに、「自由になる時間が多くなる」があります。実際、子ども達と触れ合う時間が増えましたし、やりくり次第で融通がきくので、毎日が充実しています。

将来の夢・目標

子ども達と一緒に農業を楽しみたい

三人の子どもがみな、農業をやりたいと言ってくれます。長男は農大に、長女は農業高校に進学したいと言っていて、小学生の次女は水菜の梱包やパセリの袋詰めを一番手伝ってくれます。長女は加工に興味があるようなので、自宅に加工所を作れればいいですね。スナップえんどうももっと作りたいので、ハウスも増やしたいですし、家族みんなで楽しみながら、33代、34代と寳示戸農園を続けていきたいです。

また、「とちぎ農業女子」の仲間と親睦や情報交換を図りながら互いに切磋琢磨して、農業の素晴らしさ、楽しさも発信し続けていきます。

TOP
TOP