果樹

宇都宮市

手塚 敏子さん

果物農家

とびきりのおいしさに感動!自らマンゴー生産者に

就農のきっかけ

勤務先の統廃合を機に農家の道へ

平成11年まで、製薬会社の正社員で事務をしていましたが、会社の統廃合で勤務先が埼玉県へ移ることに。通うことも考えましたが、婚家が稲作農家で、広い田んぼで夫が作業していた姿を見ていたことや、「ゆくゆくは私も」と思っていたこともあり、これをきっかけに退職して農業の道に進みました。

私のチャレンジ

マンゴー

観光農園で食べたマンゴーに魅せられて

就農してすぐ、いちご栽培を始めました。米の価格が下がり、何か園芸作物を経営に導入しようと思ったからです。いちごにしたのは、いちご農家に夫の同級生が多かったから。それから10年ほど経ったころ、宇都宮市徳次郎(とくじら)町の観光農園「こまき園」のオーナーと出会い、栽培されているマンゴーをいただきました。それがとびっきりおいしくて、「自分でも作りたい!」と足しげく通い、栽培方法を教えていただきました。

生産量や品質を安定させる栽培方法として注目されている「根圏制御栽培(こんけんせいぎょさいばい)」を導入。大型の鉢(ポット)で果樹を育てるのですが、1年目は出来が良く、2年目は散々な結果に。10年以上経った今でも、まだまだ技術が確立しないところがあるので、産地に研修に行ったりして安定した収量と品質を得るため頑張っています。(味は良いものができています)

農業ってこんなところが面白い

やりたいことになんでもチャレンジできる

農業は、マンゴー栽培を始めたように、畑さえあれば、作ってみたい作物にチャレンジしたり、興味のあることにすぐに取り組めたりできるところがいいですね。マンゴーのハウスを利用して、アボカドも試しに作っています。もちろん、施設整備など資金が必要な面もありますが、補助金などもあるのでうまく利用して、いかに「やりたい」を実現させられるか。腕の見せ所です。

将来の夢・目標

地の利を生かして観光農園を開きたい

少し認知症が出てきた母と、いちご狩りへ行きました。そこで母がとても楽しそうな顔をして車いすでいちごを摘む姿を見て、「自分も観光農園をやってみたい」と思うように。

手塚農園は東北自動車道「上河内スマートインター入口」に近い場所にあります。地の利が良いので「観光農園いけるでしょ」と言われます。夢への一歩として、令和5年作より果皮が軟らかくて市場には出回らないことから「幻のいちご」と呼ばれる「とちひめ」の作付けを始めます。

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