野菜

塩谷町

渡辺 和美さん

野菜農家・民泊

地域の視点で農業を考え、
現場の声を発信

塩谷という恵まれた地と仲間とのつながり

日光連山や高原山を背景に、緑の田んぼが広がる、この塩谷町の環境がほんとうに素晴らしい。夫は農家を継いで 7 代目。ここに田んぼや畑を残してくれたご先祖様に感謝しています。今は米と 30 種類ほどの野菜を、無農薬、無化学肥料で作っています。

同じように塩谷町で有機農業をしている仲間たちと有機農産物の定期便をやっています。自然の循環に沿った環境や人にやさしい栽培方法で、心を込めて育てた野菜。箱の中には、畑の様子や野菜の食べ方などを書いた手紙を添え、会員の方たちの理解とつながりを大切にしています。

こだわりの有機農法で育てた野菜

農業体験を通して子どもたちと交流、農家民宿もスタート

20 年くらい前から農業体験の子どもたちを受け入れています。町には閉校になった熊ノ木小学校を再利用した宿泊施設「星ふる学校くまの木」があり、そこに毎年横浜の小学生が泊り、農業体験にやってきます。彼らはニワトリを抱っこするのが大好きで、「卵を探してごらん」というと「卵が温かい!」と大騒ぎ。こういった子どもとのやり取りが楽しくてしょうがない。

「ふれあいの里しおや」の中にある農村レストラン「尚仁」で、15 年間代表を務めていましたが、今年 5 月で定年を迎え自由な時間ができました。そこで農業体験から一歩踏み込んだ農家民宿を始めることに。

町で最初の農家民宿だったので、まったくの手探り。加工や宿泊スペースの図面を持って保健所や役場に何度も足を運んで許可をもらいました。定員は 10 名。 DIY の得意な夫、料理が得意な自分、栄養士の資格をもつ娘など、家族みんなが協力して準備しました。あるものを利用し、お金をかけず、楽しみながらが、モットー。庭にはサウナテントも登場します。

普段は地域の方たちが気軽に集まれる交流の場になっています。

栄養士の娘さんが作る料理は絶品

家族みんなで作り上げた宿泊事業

地域の視点で農業を考える

自分は、2003 年に栃木県女性農業士として認定を受け、以来 20 年間、女性の社会参画に身をもって取り組んできました。

2014 年に JA 理事の地区推薦の話が来た時は不安もありましたが、引き受けることにしました。JA しおのやでは初の女性理事となりました。

1 期目はなかなか分からないことも多く、自分の意見がなかなか言えませんでしたが、地域の視点で農業を考え、周りの方にいろいろ教えていただいたこともあり、3 期目となって自分の意見が言えるようになりました。JA 理事になってみて、農協は農業だけでなく、地域の生活のためにあるものだと感じています。

また、町内初の女性農業委員として2期をつとめました。しかし、封建的な農村の風習や女性の発言に対する「生意気なことを言って」などと女性の発言を封じるような考え方には、まだまだ改善すべき余地があると感じています。

これからも、地域を担う次代の後継者や女性農業者の活躍を積極的に後押ししていきたいと思っています

地域の農業振興に地域初の女性J A理事として関わる

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