野菜

宇都宮市

柿沼 香さん

野菜農家

農家になり、自由な時間とお金を手に入れる

農業はやればやっただけ成果が上がることに気づく

サラリーマン家庭に育ち、車のディーラーや呉服関係の営業職で店長を任されていましたが、結婚を機に正社員からパート勤務になりました。そんなある日、田植えの時期を前に農家である義父が倒れ、私は夫と二人で田んぼに入り、パートをしながら水の管理や草刈りをしました。それまで農業に縁がなかったものの、自然を相手にすることが新鮮で、さらにやればやっただけ成果が上がることに魅力を感じました。

そこで農業の知識や技術を身につけたいと思い、「就農準備校とちぎ農業未来塾」に入り、働きながら週1回の授業を1年間受講しました。ちょっとした興味から入った未来塾でしたが、やる気満々の仲間に感化され、本格的にやってみようと決心しました。その時栽培する候補になったのが、いちご、トマト、ニラ、そしてアスパラガスでした。

全くの未経験から農業の世界に飛び込んだ

 

周囲の手厚いフォローに支えられ順調に

アスパラガス作りの研修先は、人材を育てることでも定評のある名誉農業士の相良律子さんでした。そこで1年間しっかり教えていただき、就農しました。自分で借入をして、義父の農地に7棟のハウスを建ててのスタートでした。

アスパラガスは作付けしても2年間は収穫ができないのですが、研修期間を含めて6年間は国の就農支援補助(注:現在の補助事業とは内容が異なる)があり、難しい手続きはJAや宇都宮市農業公社の方が支援してくれましたので、心配や不安はありませんでした。さらに、地元のグリーンアスパラ専門部の先輩たちが畑を訪れ、気づかない点などをアドバイスしてくれました。研修で教わったことをそのまま素直に実践すれば育つので、とても生産しやすい作物だと思います。

研修でしっかり学んだアスパラガス栽培。様々な人のサポートも受けながら進めている

 

アスパラガスはとても育てやすい野菜だと語る

 

夫の定年退職を見越して、老後の資金作りを

就農8年目を迎え、ハウスを6棟増やして全部で13棟、36アールに拡大しました。今まで生活を支えてきたのは夫の給料で、アスパラガスの売上は副収入でしたが、今後は夫の定年後、年金中心の生活を豊かにするための規模拡大です。子どもの手が離れ、体力のある今なら、投資した借金を返していくことができます。農業は豊かな老後を送るための有効な手段にもなります。

将来のことを考え、無理のないやり方で規模を拡大

 

営業職時代の経験をパート雇用に生かす

アスパラガスの作業期間が約8か月。その間は2人のパートさんに交互に入ってもらいます。パートさんはJAの募集に応募してきた方を面接で選びますが、私の人選びのポイントはズバリ歩く速度です。速く歩く人は作業も速い。そして作業中はなるべく一人で、手元に集中してもらいます。何か気になることがあれば、先に褒めてから注意する。これは店長時代に学んだことです。

収穫したアスパラガスはコンテナ詰めしてパッケージセンターへ。手数料は発生しますが自分で詰めるよりも、体は楽です。女性にとって、農業はパート勤務より時間の融通がきき、収入も大きい。充実した時間を持つことができて、やりがいがあります。ここ上河内地区では、そのことに気づいた女性の新規就農者が増えています。

前職の経験も雇用管理に活かしている

 

精魂込めて育てたアスパラガス

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