畜産

宇都宮市

野澤 真理さん

米・野菜・畜産農家

牛・畑・稲作の循環型農法でとびきり美味しいものを作る

子育てをしながら、家族の支えの中で農業をスタート

実家は農家で、主に父が米作りと肉牛を育て、母がハウスできゅうりを作っていました。私は他産業で事務職として働きながら、繁忙期に農作業を手伝う程度でした。結婚し、子どもが生まれたのをきっかけに、「子育てしながらできる仕事は農業だ」と思い、本気で農業に取り組むことにしました。農業なら時間もやり方も自分次第だからです。

自分主体でできるものをと、父が「アスパラガスを栽培してみては」と提案してくれたので、JAや市のリース事業を利用して5棟から栽培を始めました。最初は、ハウスの完成前に作付けをしてしまったことで、大失敗。それから無我夢中で手入れをし、2年目から少しずつ収穫量が増えてきて、今はハウス16棟40アールの規模になっています。失敗もありますが、頑張っただけ成果も出ます。経営についても、最初からアスパラガスの栽培を責任を持ってやらせてもらえたので、アスパラガスの栽培も軌道に乗せることができました。後継者育成が上手な両親のおかげです。

子育てと農業の両立にチャレンジ

 

家族の想いを継ぎ、試行錯誤を

数年前に母が亡くなりきゅうり栽培をやめるかという問題が出てきましたが、評判がよかったので自分が引き継ぐことにしました。私はきゅうり作りにはあまりタッチしていなかったのですが、なんとなくでも経営に携わっていたので、肥料や防除などで母がいつどんなものを使用していたのかはわかっていました。しかしきゅうりを安定して生産することは難しく、毎年試行錯誤の連続です。

牛も40頭から一時期19頭まで減りましたが、また徐々に増やし現在は40頭に。今年は家畜市場で初めて自分で子牛を買ってきました。いろいろな可能性にチャレンジできて、やりがいがあります。

両親が手掛けていた事業も引き継ぎ、できることを増やしている

 

スタッフや福祉施設の方たちの協力は欠かせない

これから農業は絶対に伸びると信じています。ただ、現場は父と自分だけでは回していけないので、スタッフさんたちの力を借りています。「しんどい」「大変だ」と思うことがあっても、愚痴をこぼさず、自分が率先して仕事をやることで、まわりのみんなが自然に助けてくれます。

市内にあるしのいの郷農園さんと農福連携を始めて今年で9年目となります。力仕事や除草作業など、まかせる仕事は年々増えています。今では仕事をしていく上で欠かせない存在となってくれています。福祉施設の方々に無理なく楽しく働ける環境を作ることを心掛けています。

また、地域の中学・高校生等の就労体験学習者を受け入れており、農業を知ってもらうことで後継者作りにもつながると思っています。

しのいの郷農園さんとの農福連携も大きな力となっている

 

しのいの郷農園さんによるしいたけ栽培

 

たくさんの縁が日々の励みに

牛を飼って堆肥を田畑に入れ、稲わらを牛に与えるという循環型の農業をやっています。

また、自宅の敷地内にスタッフと皆で無人の直売所を作り、近隣の農家さんの作物も含めて販売しています。なかには「千葉から買いに来たよ」と何度も通ってくださる方も。農作業の傍ら、直接お客様の声を聞くこともできて、励みになります。

人のつながり、ご縁で直販も増えました。昨年は高根沢の田んぼで作っている米が評価されて、県外への出荷にもつながりました。口コミ、人のつながりに日々感謝しています。

評判の農作物は市場に出回る前に売り切れてしまうことも多いという

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